良薬口に苦し

情報系出身の僕が毎日更新を目標にタメにならないこと、なること、ならないことを投稿。その横で毎日(は終了しました)誰かの誕生日をお祝いしてるかも。ライトノベル(青ブタとよう実)やヴァイスシュヴァルツについて浅く広く書いています。

【感想】「ようこそ実力至上主義の教室へ~2年生編~」の第3巻を読んだ【2021年2月26日】

やっと「ようこそ実力至上主義の教室へ~2年生編~」の第3巻を読んだのでその感想等を書いていきます。

ちなみに4巻はすでに出てますね。めちゃくちゃ遅くなったけど、まぁ振り返りとして使ってみてください。

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ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編第三巻

以前書いた内容の続きです。

ryoyaku.hatenablog.com

ネタバレ注意

今回はバリバリの特別試験でした。無人島でのサバイバル試験。あいかわらず高校生がやる内容じゃねぇ。先に言っておくと、今回のは無人島サバイバル編の中編です。

七瀬翼の独白から始まります。七瀬翼が月城との直接の関係があることが明かされた後なので当然ですね。

試験の概要は前回説明があったとおりで。試験の内容から。試験は2週間得点を集めつつ、リタイアしないこと。グループ全員がリタイアした時点で順位が確定。下位のグループになれば退学なので、リタイアは実質的な退学ですね。また、単独で戦う綾小路にとってはリタイアで退学が確定です。最初にポイントの収集方法について。

  • 基本移動

    • 得点
      • 時間内で指定されたエリアへの移動で+1点
      • 最後のグループメンバーがエリアに入った時にもらえる着順ボーナス。一位+10点、二位+5点、三位+3点
      • 指定エリアへの移動ができなかった場合、三回連続ならばペナルティかつ連続数が増えていく場合、ペナルティも重くなる。
      • 指定エリアが公表された時、すでにエリアに入ってた場合、+1点ではあるが着順ボーナスはもらえない
    • 指定エリア
      • 日に4回指定される。指定時間はそれぞれ7時~9時、9時~11時、13時~15時、15時~17時
      • 日に3回は法則によって決められる。初回を除き、前回指定されたエリアの縦横2マス、斜め1マス
      • 日に1回はランダムに選ばれるが、連続することはない。例えば3日目の15時~17時がランダムで4日目の7時~9時にランダムとなることはない
      • 指定エリアにはテーブルが存在しており、指定エリアがおなじになる生徒も出てくる
  • 課題

    • 特定の場所に行くことで課題に参加可能
    • 特定の場所は後述のタブレットにて確認可能
    • ジャンルは学力、身体能力、その他でそれぞれ4:3:3である
    • 内容については現地にて確認可能
    • 参加上限があり、参加上限に満ちしだい受付終了
    • 報酬には得点以外にも飲食物やグループ人数上限解放がある
    • 7時~17時までの間、ランダムに出現

これら二つから得点を重ねていく必要がありますね。移動は体力を必要とするので適切なルート選びと次の指定エリアの予測が重要となってくるわけです。後者はともかく、前者は考えないといけないですね。登道や下り道は体力使いますし、崖登りになってしまうと最悪リタイアの可能性が出てきてしまいますからね。

次に課題ですが、これは積極的に利用したいですね。得点もさることながら、飲食物がでかい。後述するのですが、最初に食料や水を購入できるのですが、それでも

  • 腕時計

    • GPS機能
    • メディカルチェック
    • 特殊な道具を用いてのみ着脱可能
    • なんらかのトラブルで壊れた場合、得点は入らない
    • 壊れた場合は港にて交換
  • タブレット

    • 地図の確認
    • 自分の位置確認
    • 課題の位置確認
  • 5000ポイント

    • 試験前と試験中港にて買い物が可能
    • バックパックや飲食物などのサバイバルに必要なものが購入可能
    • サバイバルに関係なさそうなコンロや贅沢品なども購入できる。

腕時計は特殊な装置がないと着脱不可ってので、まぁこの制約が何かしらを引き起こすわけですね。メディカルチェックでは対中不良などで警告がだされ、出され続けると教師や医療班が来て最悪リタイアになる模様。ちな清隆はこの状態になったら退学確定ですね。

さて、本編。本編では一人で行動する清隆ですが、途中から一緒に行動することとなる生徒、七瀬翼。彼女とは指定エリアのテーブルが同じで、清隆なら効率的に得点を重ねられると言う彼女は一緒に行動したいと懇願する。七瀬は指定エリアや課題は先に譲ると言っており、仮に七瀬が指定エリアに入ったところで、チームメイト(宝泉と天沢)がそこにいなければボーナスもない。彼女にとっては不利益しかないため断る理由もないので了承する。潰しに来るかもしれないのに、一緒に行動するのは監視下にいたほうが対応しやすいと考えてのことか。

彼女は前回、月城理事長代理に綾小路を潰せと直接言われていましたね。当然、それがカノジョの目的でしょう。

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ようこそ実力至上主義の教室へ二年生編第三巻、挿絵

ちなみにこの挿絵は途中の課題「ビーチフラッグス」にて水着を借りたものです。ふーん?エッチじゃん?

さて、今回の試験で清隆は「試験(他学年含む)を戦うこと」「刺客と戦うこと」「一年生(清隆つぶし)と戦うこと」「月城と戦うこと」をやらなければいけない。

試験は一人で戦うには不利。そのため、順位は優れたものではない。しかしながらコンスタントに挑み続け、下位グループに落ちることはない。順位開示が行われてから、サボる者が出てきたので順位はむしろ上がっていく。自分が下位でなければ多少はサボってもいいかの精神なんでしょう。特にグループができるとそういう意識が広がるのかもしれない。上位グループには南雲グループの名前もあるが、2年生からは一人で戦っている高円寺の名が。やつの実力の底が知れない。

試験途中、須藤グループと一夜を共にした翌日、付近にてアラートがなっていることに気づく。アラートの主たちは池の想い人篠原のグループ。足を踏み外し、落ちてしまったようだ。しかし、篠原の証言によると事故ではなく事件の可能性が高い。しかし、証拠もなく犯人の姿を見たわけでもないため、聞き入れてもらえず。七瀬は犯人と思しき人物を見つけ追いかけるも取り逃してしまう。1年生によるものなのか2年生に寄るものなのかはたまた3年生によるものなのか...

その事件を経て清隆は龍園と坂柳に協力を要請する。篠原グループは龍園のクラスのメンバーが居り、そのメンバーが龍園にとっては使える存在だったため了承。坂柳は条件を飲むことで了承するとのこと。2年生の力あるものたちの共闘はなかなかどうして燃えるものがある。どう転がっていくのか楽しみや。

今回の刺客との戦いは一年生との戦いでもあります。七瀬は七瀬で清隆を力でねじ伏せることで退学させようとする。そのタイミングを知ってる一年生は七瀬に暴力的な要因で触れたところを盗撮することで退学に追い込もうとする。

さて、七瀬翼が何者なのか。結論から言うとホワイトルームの刺客ではないし、そうであるとも言える。七瀬翼は松尾栄一郎だった!って何を言ってるかわからないですよね。七瀬翼は二重人格者でもう一つの人格が松尾栄一郎。松尾栄一郎は清隆をホワイトルームから逃し、高校入学に手助けをしたものの息子である。清隆に手を貸した父親は清隆の父に自殺に追い込まれる。それでも一人で頑張った栄一郎もついに自殺をしてしまう。そんな栄一郎の幼なじみであった七瀬はそれを見てしまう。その経緯から生まれた...生み出したのがもう一つの人格が松尾栄一郎という人格である。

清隆と七瀬の後をつけて盗撮を試みる人物、櫛田の姿。櫛田の過去を知る八神はそれをネタに威をかけていた。八神は一年生にもその情報を渡していた。従うしかない櫛田だが、八神は櫛田の過去を知るもの全て退学にすると言う。八神...お前もやっぱりそう言う人間だったか...

尾行する櫛田を尾行する人物、天沢。彼女は清隆と七瀬への邪魔や盗撮行為を止めるようにけしかける。「綾小路先輩は私にとって特別なの」。特別な存在とは一体...

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いい顔してる

「綾小路清隆退学計画」を偶然聞いてしまう人物一之瀬帆波。結果的に計画のほぼ全容を聞いてしまった一之瀬は月城に脅しをかけられる。他言した場合クラスの誰かが所属するグループをリタイアさせると...常にみんなのためを思ってきた一之瀬にとっては強いカード。想い人である清隆を守ろうとすれば、それは自ら自分の首を締めることとなる。今後のカノジョの動きには注目ですね。

さて、最後には清隆と七瀬の背後に忍び寄る影があるわけですが、気になる続きは次巻でって感じですね。